こんにちは
今回は、新任のリーダーが、チームメンバーと良い関係を作るためにまず取り組みたい、
ワークショップの手法をご紹介します。
フォースフィールド分析
フォースフィールド分析とは、一言でいうとと、心に働く力の影響力を考えるワークです。
たとえば、理路整然と事実のみを提示された場合、それが心情的に納得ができない場合は、人はなかなか行動に移せません。
まさに、頭ではわかっても体がわからないという状況です。
いくら良い計画案を立案しても、それを実行する人の心に響かなければ、すべては絵に描いた餅に終わってしまいます。
そんなとき活用できるのが、今回ご紹介する、フォースフィールド分析です。
人の心に働く力を、見える化してメンバーの実行力を高めるためリーダーにとって速効性の高いワークです。
ワークの手順
1 模造紙に大きくTの字を描き、タイトル「○○が進まない力の分析」とする。
T字の左に、「促進する力」、右に「抵抗する力」と書き入れる。
2 本音レベルで、「人の心に働いている力」をブレストし、左右に書き出す。
3 力の大きさがビジュアルでわかるように、矢印の大きさで表現する
(出された内容を、T字の中心線に向かう大きな矢印で囲うようにする。)
4 「抵抗する力」を減らす方法をブレストする
5 「促進する力」を一層強くする方法をブレストする
6 「促進する力」を新たに加えられないかブレストする
フォースフィールド分析の効果
拮抗する力関係やどちらの影響がより大きいのかといった点をビジュアルで理解できるのが特徴です。
このワークを実施する場合は、「抵抗する力」が大きい場合がほとんどです。
負けている方を応援したくなる心理も働いて、新しい「促進する力」も自然と生まれてきます。
普段メンバーが疑問に思っていることや不満なども抵抗する力などで明らかにすることで議題に上がることになります。
360度評価などの多面評価は、無記名であれば辛辣なものになりすぎるし、チームの規模が小さいと書いた人の顔がわかり、お互いに負担が、大きくなります。
感情面も論理的に扱うので、上司部下の関係では、普段なかに面と向かってはいいずらいことも比較的言いやすくなります。
意見についても、既存の枠に囚われず、アンケートや様々な意見を交えることで議論がより深まります。
まとめ
新任のリーダーがまずチームのメンバーと関係構築をするために、非常に有効なワークとして、フォースフィールド分析をご紹介しました。
それではまた。
今回参考にしたのはこちらです。
参考文献『ファシリテーターの道具箱』森時彦