1 はじめに

こんにちは。今回は「マネジメントにおけるビジョン・ミッションの共有」についてお話しします。リーダーとして大切なことの一つは、チームが同じ方向を向いて進めるようにすることです。そのために役立つのが「ビジョン」と「ミッション」の共有です。でも、「なんとなく掲げているだけ」では効果が出ません。本記事では、ビジョン・ミッションをどうやってチームに伝え、力に変えるかをわかりやすくご紹介します。
2 ビジョン・ミッションを共有する意味とは?
ビジョンやミッションをチームで共有することには、どんな意味があるのでしょうか?それは単なる理念の共有ではなく、チーム全体が一つの方向に向かって力を合わせるための出発点です。ビジョンは未来の理想像を描き、ミッションは今取り組むべき使命を明確にします。これらがしっかり共有されることで、チームの一人ひとりが目的を理解し、自分の役割に誇りと責任を持って行動できるようになります。ここでは、ビジョン・ミッション共有の基本的な役割と、それがなぜ現代のマネジメントにとって欠かせないのかを掘り下げていきます。
2-1 チームの目標がはっきりする
ビジョンやミッションを共有すると、チームの「目指す場所」がはっきりします。どこに向かっているのかわかると、仕事へのやる気もアップします。サッカーで言えば「ゴールの位置」が見えている状態です。
2-2 一体感が生まれ、協力しやすくなる
同じビジョンやミッションを持っていると、「自分だけの仕事」ではなく、「チームでやる仕事」だと感じられるようになります。その結果、メンバー同士で助け合ったり、声をかけ合ったりしやすくなります。
2-3 判断に迷ったときの「道しるべ」になる
ビジョンやミッションがあると、何かを決めるときの「判断の基準」になります。「これは私たちの目指す方向と合っているか?」と考えることで、迷いが減り、ブレない行動ができるようになります。
3 ビジョン・ミッションを上手に共有する方法

大切なのは、ビジョンやミッションを単なるスローガンとして掲げるだけでなく、日々の業務やコミュニケーションの中にしっかりと根付かせることです。言葉が形骸化してしまうと、かえってチームの信頼を失うことにもつながりかねません。逆に、ビジョンやミッションが「行動の指針」として自然に活用されていれば、メンバーは迷うことなく判断でき、一体感や主体性も高まります。そのためには、リーダーの言動、仕組みづくり、評価制度など、あらゆる場面での工夫が求められます。では、具体的にどのような工夫をすれば、ビジョン・ミッションがチームの中で生きる言葉になるのでしょうか?
3-1 まずはリーダーが心から理解する
ビジョンやミッションは、ただの言葉ではありません。リーダー自身が本気でその意味を理解し、日々の言動で示すことが大切です。たとえば、あるマネージャーの方が毎週のミーティングで必ず「私たちのビジョンに照らして、今の進め方は合っているか?」と問いかけていました。最初は少し面倒に感じていたメンバーも、徐々にその問いが習慣となり、自分の行動や判断を見直すきっかけになっていました。何度も伝えて、悩んだらここに戻ってくるということを繰り返し伝え、こうした継続的な姿勢が、メンバーにも伝わり、チーム全体に理念が浸透していったのだと思いますす。
3-2 日常の中で「何度も伝える」
ビジョンやミッションは、一度言えば終わりではありません。朝礼やミーティングのときなど、チャンスがあれば繰り返し伝えることで、少しずつ浸透していきます。「またその話か」と思われるくらいがちょうどいいのです。
3-3 仕事の中に落とし込む
ただ話すだけでなく、ビジョンやミッションに合った行動を、実際の仕事の中で一緒に考えたり、評価したりすると効果的です。「なぜこの仕事をするのか」「どう貢献しているのか」がわかると、仕事の意味が見えてきます。
4 私の体験談
ここでは、私自身が経験したエピソードを紹介します。実際にビジョンやミッションの共有がどう影響したかを知ることで、読者の参考になればと思います。
以前、ある事業の立ち上げを任されたとき、業務を整理してまず進めてしまったことがあります。結果、みんなバラバラの方向に進んでしまい、チームのまとまりがなくなってしまいました。
後からなぜそのように失敗したのかを振り返りると、最初にビジョンとミッションを考えなかったからなのではとの考えに至り、その後はメンバー全員で考える場を設けることにしています。「なぜこのプロジェクトをやるのか」「成功したらどうなるのか」を共有したことで、メンバーの動きが大きく変わります。それぞれが役割を理解し、協力しながら進めることができたのです。特に営業組織で目標を達成しようとするマネージャーにとって、メンバーがチーム目線で仕事ができるかどうかが明暗をわけるとすら思います。
5 Q&A
多くの方からよく聞かれる質問にお答えします。
Q1:ビジョンとミッションってどう違うの?
A:ビジョンは「未来の理想の姿」、ミッションは「今やるべき使命」です。どちらもチームの方向性を示す大切なものです。
Q2:共有しても反応がないときはどうする?
A:言葉で伝えるだけでなく、行動で示しましょう。また、メンバー自身に考えさせる機会をつくると、意識が高まりやすくなります。
Q3:毎回同じことを言うのは意味がある? A
:あります。何度も繰り返すことで、「大切なことなんだ」と伝わります。タイミングや言い方を変える工夫も効果的です。
6 まとめ
ビジョンとミッションは、チームの進むべき道を示す「地図」のようなものです。共有することで、チームの力がまとまり、より強くなります。リーダー自身がその重要性を理解し、言葉と行動で伝えることが何より大切です。
より深く学びたい方には、『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』(ジム・コリンズ著)をおすすめします。偉大な企業がどのようにビジョンやミッションを軸に成長していったかが、たくさんの実例と共に紹介されています。チームづくりやマネジメントに悩んだとき、きっとヒントになるはずです。それでは。
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