にんにちは。文章の目的
そもそも、人は、なぜ文書を書くのか?
それは、自分の意見を発表して世に問うためであると考えます。
今は誰でもインターネットに情報を発信できる時代になっています。
逆にいうと、既に多くの情報が あるため、あえて自分で情報を発信しなくても誰も困らない世の中とも言えます。
つまり、自分で考えて、何かを発信しないと、考える機会すらないと言えるのです。
多くの人が見てくれるという理由で、他人の言うことを仕入れて、まとめて発表することは、意見が生まれずらく書きたいことを見失いやすくなります。
文書を書くということは、自分の中にある意見を出し、世に問う作業です。
意見はどのようにつくるのか?
では、意見はどのようにして作られるのでしょうか。
それは、「自分で問いを立てて考えること」です。
自分で、立てた「問い」に自分で「意見」をだしていくことで、考えが進んでいきます。
例えば、「雨が降る」ということについて問いを考えてみます。
・誰に話したいか?
・どこで降るのか?
・いつ降るのか?
・何に影響するのか?
・なぜ雨が降るのか?
・何が気になっているのか?
・何か必要な物は?
・どのくらい降るのか?
はじめから上手に問いを立てることは、難しいので、いくつか問いを立ててみて、優先したいものをさらに、問いで深堀りしていきます。
上記の例で言えば、
・なぜ雨が降るのか?は自然の仕組みや科学の様な答えが導かれる。
どれくらい降るのか?と何か必要なものは?に、対する答えは、どんな傘を持っていくべきか?という立派な意見になります。
意見が出ないとき
問を立てても答えが簡単には、見つからないときがあります。そんな時に役立つ、2つの方法をご紹介します。
問いをズラす
問いを広げる方法の一つ目は、問いをズラす方法です。
先程の「雨が降る」の例では、問いを作る際に、5W1Hを参考に作成しました。
例えば、どこで降るのか?という問いに対して 、「家から会社まで」と考えたとします。
そうすると、「通勤の天気予報」のような発想になり、通勤する会社員はどのような天気情報を求めているかというふうに考えることができます。
ここで、問いをズラして「家から会社まで」を、「海」にズラしてみます。
そうすると、週末にサーフィンや海釣りを楽しむ人達向けの情報の様にエッジが立った内容に発想が広がります。
もし、天気について詳しい文章が書けるのであれば、普段の自分から離れたものの方が、面白いものになる可能性が高くなります。
自分の軸を広げる
二つ目は、自分の軸を広げる、です。
例えば、「将来何がしたいのか?」の様に自分で立てた問いでも、答えがなかなか見つからないものもあります。
そういうときは、
・自分は何がしたいのか?
・自分には何ができるのか?
の様に、自分に軸が固定しています。
そこで、自分の軸を広げることで、発想の視野を広げていきます。
時間軸
過去、現在、未来の軸で考えることで、将来のことを考えられる様にします。
・過去の自分は何ができたのか?
・今、熱中していることは?
・死ぬときどんな人生なら満足か?
企業のキャリア開発研修でも、過去の振り返りをするのは、このように自分の軸を変えることで、自分の資源(リソース)を発見しやすくするためです。
範囲軸
自分の範囲を家族、友人、会社、社会、そして自分に戻します。
・家族は自分に何を期待しているか?
・上司や会社はどうして自分を雇うのか?
・自分の仕事が社会にどのように貢献しているか
ポイントは、最後に自分に戻るところです。社会まで視野を広げて自分のやるべきことを考えることで自分の視座を高い位置に置くことができるのです。
まとめ
文章について、考えることの重要と考え方のヒントについてご紹介しました。
と、ここまで書いておきながら、参考にさせていただいた書籍は、こちらです。
文章について「自分の頭で考えて、自分の意見として発信する」ということをシンプルにかつ力強く伝える良書です。
本当に素晴らしい文章を生み出すことは、簡単ではないですが、そのことが自分を自由にするのであれば、これ以上、挑戦しがいのあることはありません。
ご参考になれば、幸いです。